健食懇 新会長に明治の谷口氏 副会長に花王の桂木氏ら(2017.4.20)
業界団体の「健康と食品懇話会」は13日、2017年度総会を都内で開催し、新役員体制、事業計画などを決めた。2年間会長を務めた原孝博氏(協和発酵バイオ㈱)に代わり、谷口茂副会長(㈱明治執行役員研究企画部長)が会長に選出された。原氏は副会長となる。また花王㈱の桂木能久氏(ヘルスケア食品研究所長)が新たに副会長に選出された。
機能性表示食品の届出ガイドライン改定など、昨年に引き続き、保健機能食品を巡る課題は山積しており、健食懇は今年度も、団体活動の柱としているワーキンググループ活動をより充実させ、健康食品産業協議会と連携しながら積極的に議論、検討していく方針。ワーキンググループは「有効性」「安全性」「消費者研究」「情報作成」の4つを設けている。
総会後に開いた記者会見で谷口新会長は、機能性表示食品制度に絡む今年度のワーキンググル―プ活動について「制度施行2年後に制度を見直すという話がある。健康食品産業協議会を精一杯フォローしながら、我々の方で具体的な案の立案を進めていきたい」と述べた。また「我々がフォローすべきは機能性表示食品制度だけではない。保健機能食品制度全体を育成していく必要がある。消費者から信頼していただける制度にしていきたい」と語った。
また、一部週刊誌でトクホに関するネガティブ記事が掲載されたことについて原副会長は「こうした記事が出た時に、業界として、どのようにレスポンスしていくのかというところが非常に脆弱。米国では業界団体が素早くレスポンスし、何らかのコメントを出す。我々もそうした体制づくりに取り組んでいきたい」と述べた。
【写真=上:谷口 茂新会長 中:桂木 能久新副会長 下:原 孝博副会長】