7千種のフラボノイドを判別 かずさDNA研らが技術開発(2017.5.11)


 公益財団法人・かずさDNA研究所と京都大学、カゴメ㈱は4月28日、自然界のフラボノイドをほぼ全て区別して検出できる技術を開発したと発表した。

 植物が生産するポリフェノールの一種であるフラボノイドは、機能性関与成分として知られているが、かずさ研究所などでは、フラボノイドの質量分析に関する膨大な文献情報を集積したうえでパターン、ルール化して、それを約7000種類のフラボノイド既知構造に当てはめ、特定のフラボノイドを推定するデータ解析システム「Flavonoid Search」を開発した。

 同システムは、既存の予測システムに比べて格段に高い精度とされ、パセリを解析したところ、これまで報告されなかったフラボノイド候補10種類以上を判別した。

 かずさ研究所などでは、今回の技術開発により、植物中のフラボノイド探索、機能性関与成分研究に大きく貢献するほか、フラボノイドの合成経路を推定できるため、特定の機能性関与成分を多く含有する農産物の育種に役立つとしている。


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