16年度コラーゲン市場 横ばいか GMJ6社合計 前年度比0.4%減(2017.5.15)
ニッピ、新田ゼラチンなど日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)加盟6社による2016年度のコラーゲンペプチド販売量は、前年度比0.4%減とほぼ横ばいの計4867tとなった。ゼラチンも同0.7%減(計1万6683t)とほぼ横ばい。
GMJが12日に公表した。販売量の集計対象企業は、コラーゲンペプチド製造販売国内最大手のニッピ、新田のほか、ゼライス、野洲化学工業、旭陽化学工業、宏栄化成の6社。いずれもコラーゲンペプチドおよびゼラチンの製造販売企業。
コラーゲンペプチドの用途別販売量を見ると、「食用」が4153tと前年度を100t余り下回ったものの、「輸出」が581tと70t余り伸長した。
食用は主に健康食品・サプリメント用途を指す。GMJは減少理由について、インバウンド消費減速に伴う影響を挙げている。前の年度は、インバウンド需要の高まりなどを受け、前年度と比べて380tほど伸長していた。
一方、輸出は、ここ数年で一貫した増加傾向を示しており、11年度比でおよそ440倍となっている。
他方でゼラチンに関しては、「食用」が1万1814tと前年度比で約250t増加したのに対し、「輸出」が2431tと約350tのマイナスだった。GMJは輸出減少の背景について、「北米でサプリメントのソフトカプセル需要が減少している」とし、フィッシュオイルの市場回復の遅れがあると見ている。輸出は13年度の3442tをピークに減少傾向。
ただ、日本国内に関しては堅調のようだ。健康食品・サプリメントを含むソフトカプセル用途(医薬用)の販売量は1593tと、前年度と比べて25t増加した。