LB81乳酸菌の腸機能改善 明治とパスツール研(2013.12.26)
㈱明治(東京都江東区)とフランスのパスツール研究所は、LB81乳酸菌の新たな機能性として、腸管内免疫細胞の老化抑制作用や腸管バリア機能向上作用を確認した。2011年に開始した共同研究の成果で、11日に開催された「明治ブルガリアヨーグルト40周年記念式典」で発表した。
パスツール研究所主任研究員のジェラール・エベール氏は、LB81乳酸菌を老齢マウスに投与した結果、T細胞やB細胞といった腸管内免疫細胞が加齢により過剰に活性化するのを抑制したことを確認し、「同乳酸菌には腸管免疫系の老化を抑える働きがある」と言及。
また、㈱明治の研究本部食機能科学研究所の浅見幸夫氏は、同乳酸菌は腸上皮細胞から分泌される抗菌性物質の産生を促進し、腸管バリア機能を向上させる働きがあることを発表。さらに、浅見氏は「同乳酸菌は、これまでに確認されていた腸内フローラ改善作用を加えた3つの作用で、腸の働きを維持するとともに、腸の老化を防ぐ」と説明した。
このほか、明治はLB81乳酸菌で作った「明治ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン」を来年3月からリニューアル発売し、4月からは抗酸化活性が強いと言われるザクロや赤ブドウなどの果汁を加えた「同アクティブプラス」を新発売することを発表した。