健康食品事業売上を4倍に引上げ 白鳥製薬(2013.12.26)


 白鳥製薬㈱(千葉県習志野市)は、グループ全体で健康食品事業の拡充に乗り出すことを明らかにした。自社商品の販売や受託製造など、同事業の売上高を、2019年8月期に昨年度の4倍の20億円に引上げる。

 白鳥悟嗣専務取締役を中心に、全社員で同事業のブランド構築や拡充に向けた経営戦略を協議しており、自社商品はロゴの統一などで、白鳥製薬のイメージを強く打ち出す考え。現在、自社商品はグループ会社の白鳥薬品㈱とピアセル㈱から計22品販売されている。これをブランド化してロゴやパッケージを統一する方針。

 また、含有成分のDHA・EPAが「心血管疾患リスク低減」などで評価の高いクリルオイル、脳機能改善作用でデータを取得中のソフォン、女性に人気のプエラリアミリフィカなど、売れ筋や今後に期待する商品に経営資源を集中的に投じることも計画。このため、既存商品の3割削減も検討している。また、ピアセルのネット通販サイトも刷新する予定という。

 受託製造については、同事業を手がける清光薬品工業㈱が既に従業員を増員。今後更なる受託案件増加にも対応できる体制を整えている。

 なお、ブランド構築については、ブランドコンサルティング事業を手がけるグラムコ㈱と契約、共同で行う。
 高齢化などにより国が負担する医療費は膨らむ一方で、病気は「治療」から「予防」するものという考えが広まりつつある。また、来年度中には健康食品の新・機能性表示制度が創設されることから、同社では健康食品事業に注力する。

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