「蹴脂茶」のトクホ審査開始 食品安全委員会(2013.12.12)


 食品安全委員会は2日、消費者庁から特定保健用食品(トクホ)の表示許可に係る健康影響評価依頼を受けた「蹴脂茶」について、同委新開発食品専門調査会で審査することを決めた。

 「蹴脂茶」は、トクホとしては新規成分となるエノキタケ抽出物(エノキタケ由来の遊離脂肪酸混合物)を、1日摂取目安量(1本、350㍉㌘)あたり2.4㍉㌘含み、体脂肪が気になる方や肥満気味の方に適する旨の表示を求めている清涼飲料水。申請者は申請当時の資料で㈱リコム。

 有効性の確認試験では、BMI25以上の被験者86名に対して行った、無作為化プラセボ対照二重盲検法による並行群間比較試験の結果、体重、BMI、ウエスト周囲径、全体脂肪面積及び内臓脂肪面積の摂取前後の変化量で、プラセボ群と試験飲料群の群間で有意差が認められたとしている。

 また、作用機序については、同混合物はβアドレナリン受容体に対しアゴニストとして作用し、脂肪細胞中の脂肪滴の肥大化を抑制することが示唆されたことをin vitroで確認している。

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