機能性食品開発研究所 新工場竣工 生産力3倍に (2017.5.25)
植物発酵エキスを原料・OEM供給する㈱機能性食品開発研究所(岡山市北区)は、3番目の工場(=写真)となる吉備高原工場を竣工した。総工費は9億6000万円。同工場にエキス製造設備を集約させ、ワンストップ生産を行う考え。また、生産量は従来の3倍に高まり、同社では需要増加へ対応するとともに新顧客獲得を図る。
新工場は敷地面積が約2万平方㍍、建築面積が約2800平方㍍、延床面積が約4000平方㍍の2階建て。1階はエキスの発酵・熟成や製品パッケージングなど製造に関わる設備を配置し、2階は商談室やセミナールーム、研究室など製品開発、販売について検討するスペースを設けた。
また、年内中に日健栄協の健康食品GMP取得を目指しており、その後はHACCPやcGMPの認証取得も計画。これにより、国内だけでなく海外展開も推進したい考え。
生産を集約した新工場のエキス製造量は年間約240㌧で、既存2工場を合わせた80㌧の3倍になる。一方、既存工場は今後、賀陽工場がハラール対応のエキス及び製品製造ラインの導入を検討し、21世紀の森セラー(工場)は木造建屋により製造環境にこだわる顧客向けのエキス製造を行うことなどを計画している。
21日には、健康食品メーカーをはじめ行政や金融、建設関係者など約70名を招き、落成式と披露会を行った。式典では片岡孝志社長が、「出席者皆さんの尽力により新しいスタートラインに立つことができた。今後は新工場により健康を国内外に届けることで恩返しする」と話し、感謝と決意を表した。
【写真=(株)機能性食品開発研究所:吉備高原工場】