健康食品産業協議会が新体制 (2017.6.8)

産業協議会 木村・健産協会長修正①

 健康食品業界7団体の連合会である一般社団法人の健康食品産業協議会は5月26日に執行体制の変更を行い、3期6年を務めた関口洋一会長が退任し、新会長に木村毅氏(味の素取締役常務執行役員)が正式に就任した。協議会は2009年に発足。木村新会長は初代会長を務めていた。
 また、副会長の河原有三氏(森下仁丹)が退任し、新たに橋本正史氏(ケミン・ジャパン)が就任。事務局長は引き続き味の素の小田嶋文彦氏が務める。

 新体制となった協会議は同日、消費者庁食品表示企画課長らを演者に招いた講演会を都内で開き、冒頭に登壇した木村新会長が今後の活動方針について説明。責任ある産業振興の推進▽保健機能食品制度の改善への取り組み(支援)▽施策遂行のための協議会の構造強化▽海外展開に向けた礎の構築──に取り組むと述べた。

 また、課題を多く抱える機能性表示食品制度の改善に向けた取り組みについては、協議会内に4分科会(①ガイドライン②ビタミン・ミネラル③データと表示のあり方④エビデンス向上)を順次立ち上げて対応していく方針を明らかにした。①では、新たに機能性表示食品制度の対象成分となる糖類・糖質、エキス類の取扱い方について、業界意見の取りまとめを行う。

 ③の表示のあり方に関しては、「健康維持・増進」「クオリティ・オブ・ライフの向上」に関わる機能性表示について、消費者の誤解を招かずに分かりやすく伝えていくための適切な表現のあり方を検討する。

 機能性表示食品制度の改善に向けては、業界団体と消費者庁の連携強化が必要不可欠といえ、協議会には今後、協議会義の内部構造強化の確実な実行と、業界リーダーとしての推進力を発揮できるかどうかが問われることになる。

 そのほか、業界自主活動の促進や支援、行政はじめ消費者団体や各業界団体などステークホルダーとのコミュニケーションの強化、協議会としての情報発信の強化にも努めるとしている。

【写真=新会長:味の素 取締役常務執行役員 木村 毅氏】

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