はっさく成分で抗メタボ アークレイ(2013.12.12)


 アークレイ㈱(京都市中京区)がはっさく果実由来の新機能性食品素材の販売を始めた。はっさく果実から抽出したクマリン類の一種、オーラプテンを高濃度に含むもので、少量摂取でも抗メタボリックシンドローム効果が期待できる。しばらく前からサンプルワークを展開していた。


 同社が11月22日から供給を開始した新素材「ラプテン」は、はっさく果実の搾汁液から得られるオイルを精製し粉末化したもの。有効成分のオーラプテンを80%以上と高含有で規格化しており、1日当たり推奨摂取目安量は6~12㍉㌘と微量。天然物から高濃度に有効成分を得ているために、キロ当たり販売価格は相当高額だが、最終製品化に十分対応できるものとなっている。

 オーラプテンの特徴としては、水に溶けず油に溶けることがある。また、機能性としては、同社のほか京都大学大学院農業研究科、果樹研究所らの共同研究で、メタボリックシンドロームの発症要因のひとつとされる脂肪組織における炎症反応抑制作用のほか、脂質代謝改善作用、中性脂肪抑制作用などが確認されている。

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