カプスゲルの買収完了を発表 ロンザ(2017.7.10)
スイスの製薬・ヘルスケア大手のロンザは6日、カプスゲルの買収が完了したと発表した。当面は従来通りの業務を継続しつつ、今後数カ月をかけて完全な事業統合を進める。
ロンザは昨年12月、カプスゲルの株式を持つ米投資ファンドのKKRと合意し、負債を含めて55億ドル(約6500億円)で買収し、支払は現金で行うと発表していた。買収額には約20億ドルの負債を含む。
カプスゲルを買収することで、医薬品やサプリメントの設計、開発、製造に関して企業能力を拡大するのが狙い。「世界の医薬品、コンシューマーヘルスケア、健康食品の各業界に向け総合的なソリューションの提供を目指す」としている。
カプスゲルは、医薬品やサプリメントなどのカプセルを製造しており、日本(相模原市)を含めて世界に13の医薬品やサプリメントの製造・開発拠点を持つ。
ロンザは昨年9月にも、非変性Ⅱ型コラーゲン「UC‐Ⅱ」など米サプリメント原料開発企業のインターヘルスを買収していた。