消費者庁食表課 清野課長補佐が厚労省異動 (2017.7.20)


 機能性表示食品制度の運用に密接に関わった消費者庁食品表示企画課の清野富久江課長補佐が11日付で厚生労働省に異動し、後任に厚労省健康局健康課の芳賀めぐみ・栄養指導室長補佐が就いた。芳賀氏は、清野氏と同じ管理栄養士の資格を持つ栄養系技官。以前に消費者庁の立ち上げ業務のほか、同庁設立からしばらくの間、保健機能食品など食品表示に関する業務を担当していた。

 厚労省の公表資料(栄養系技官採用案内)によると、芳賀新課長補佐は2009年に栄養系技官として厚労省に入省し、医薬食品局食品安全部基準審査課の新開発食品保健対策室衛生専門官に着任。同年9月、消費者庁設立に伴い同庁の食品表示企画課に衛生調査官として異動し、11年に厚労省に戻るまでの間、食品表示に関する業務を中心に業務体制づくりを担当。厚労省に戻ってからは、母子栄養全般を担当したほか、13年に栄養指導室長補佐に着任し、食事摂取基準の策定などを担当していた。

 芳賀新課長補佐は、機能性表示食品制度の見直しが多方面から要求され、十分な対応が求められる重要な局面で食品表示企画課に再び着任したことになる。制度をめぐる政府の規制改革の意向と、消費者団体などの考えが真っ向からぶつかる中で、厳しい調整を強いられる場面も想定される。制度改善が円滑に進むよう、業界団体のサポートも求められそうだ。
 なお、清野前課長補佐は栄養指導室長に栄転した。



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