「紅まどんな」外毛根鞘保護作用 東洋新薬ら報告(2017.8.28)
㈱東洋新薬は26日から27日まで福岡県で開催された第34回和漢医薬学会学術大会で、愛媛県限定で栽培されている柑橘「紅まどんな」の果皮抽出物が、育毛に不可欠な外毛根鞘(がいもうこんしょう)を保護することを確認したと発表した。愛媛県産業技術研究所との共同研究で明らかにしたもので、2013年12月に締結した愛媛県との連携協定に基づく研究成果の第2弾となる。
柑橘の果皮には育毛作用があることが知られ、育毛剤などにも利用されている。同社によると、そのメカニズムとしては、血行促進作用、5αリダクターゼ阻害作用、毛母細胞の活性化作用などが報告されているが、外毛根鞘に対する作用についてはこれまでに報告がない。
「紅まどんな」は、愛媛県が開発し05年に品種登録した柑橘。市場に出回る量は少なく、主に百貨店などで年末贈答用に販売されているという。