ビワ葉エキス、健食向けに開発 丸善製薬 ヘアケア機能を訴求(2017.9.14)
丸善製薬㈱は健康食品向け原料の新製品としてビワ葉エキスを開発し、10月から売り出す。化粧品原料として供給してきた素材を食品向けに応用開発した。化粧品市場では育毛剤の副剤として多くの採用実績があると言い、認知度を活かして健康食品向けでもヘアケア機能を訴求する。
新たに開発したのは「ビワ葉エキスパウダーT」。日本でも九州地域などで食経験のあるバラ科植物のビワの葉を原料とした粉末品で、指標成分としてトリテルペノイドの一種であるコロソリン酸の含有量を0.5%以上で規格化している。
機能性としては、ヘアケア機能のほかに血管老化防止作用や血糖降下作用が示唆されているという。ヘアケア機能に関しては、毛髪の成長(ヘアサイクル)に関わる遺伝子の発現促進作用があることを細胞試験で確認。ヘアサイクルの成長期に関与し、毛髪の成長促進に作用すると考えられている「FGF7」をはじめ、毛乳頭細胞の増殖促進作用などがあるとされる「VEGF」などの発現促進作用が確認されているという。
また、血管老化防止作用はTie2(タイツー)活性化作用に基づくもの。