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　消費者委員会は6日開催した本会議で、1日スタートした第５次消費者委員会の委員長に、新任委員の一人で、麗澤大学大学院経済研究科教授の髙巖（たか・いわお）氏（＝写真）を互選により選任した。髙委員長は企業倫理研究の第一人者で、これまで日本ハムなど様々な企業倫理委員会メンバーを歴任。2008年には全米企業倫理コンプライアンス協会より、国際企業倫理コンプライアンス賞を受賞している。

　髙委員長は会議後の記者会見で、主に企業コンプライアンスに携わってきた一方、消費者問題にも長年関心を持っていたと述べ、「正直者が報われる仕組み作りに知恵を絞りたい」と抱負を述べた。また、課題山積の健康食品については「現時点では、専門委員会を立ち上げて消費者庁をフォローする以外にない。ただ、機能性表示食品については注視していく」との考えを示した。

　行政全体に対しては「消費者利益に結び付く活動をしているか当然監視する。問題があれば資料請求権などを行使し、解決を図りたい」と述べた。

　また、委員長代理には弁護士の池本誠司委員が引き続き就任した。このほか、同委員会下部組織の食品表示部会と新開発食品調査会の部会長には、高知大学副学長及び同大地域連携推進センター長の受田浩之委員が兼任することとなった。受田委員は、食品分析学や食品化学、食品機能学の専門。

【写真＝消費者委員会委員長：髙巖(たか・いわお)・麗澤大学大学院経済研究科教授】