ファンケル、サプリ刷新 「体内効率」訴求で(2013.8.22)

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 ㈱ファンケル(横浜市中区)は9日、各種ビタミン・ミネラルシリーズのサプリメント15品をリニューアルすると発表した。同社が健康事業を再構築するなかで、開発コンセプトである「体内効率」をより分かりやすく訴求するためのパッケージデザインへの変更とともに配合成分の見直しを図った。対象製品は順次切り替え、9月20日迄に全品更新する。

 同社では、健康事業を推進するために今年3月にブランドネーム「ファンケル ヘルス サイエンス」を制定し、吸収性の向上、持続性の向上、機能性の促進の3点を軸として「体内効率」を訴求するための商品刷新について5月の新経営方針発表会で明言していた。

 パッケージの切り替えでは、より「体内効率」を定着させるために、「吸収」「持続」「促進」を意味するピクトマークを商品前面に印刷、製品ごとで発揮する機能を明確にした。配合成分を強化し、製品名を変更するのは3品。「ビタミンC」はビタミンPを強化した(変更後製品名『ビタミンC&ビタミンP』)。「ビタミンB群」はビタミンB12を増量、特殊製法を用いて体内効率を高めた(同『ビタミンB群ロングタイム製法』)。「亜鉛」は葉酸・ビタミンB2を新たに配合し、独自成分・植物性ツイントースを加え吸収性を高めた(同『亜鉛&植物性ツイントース』)。

ファンケル 第1四半期決算 栄養補助食品が伸張

 また同社は7日、平成26年3月期第1四半期決算を発表した。リブランディングに伴う大規模なプロモーションを展開していた前年同期の反動などによりファンケル化粧品が減収となったものの、栄養補助食品関連事業が増収となったことなどにより、売上高は前年同期比0.5%増の201億1300万円となった。営業利益は化粧品関連のマーケティング費用の減少などがあり同69.8%増の3億5800万円。四半期純利益については、エステ事業を営む連結子会社の㈱ノイエスを譲渡したことで税金負担が減少、同413.6%増の2億円3700万円を計上した。

 栄養補助食品関連事業では、売上高が同5.2%増の67億6600万円。製品面では、ダイエットサプリメント「カロリミット」やリニューアルしたビューティサプリメント「HTCコラーゲン」シリーズが好調だった、販売チャネルでは、通販、店舗、卸、海外のそれぞれが前年同期を上回った。増収となった一方で、新規獲得のためのマーケティング費用が一時的に増加した結果3億8000万円の営業損失となった。

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