トクホ広告 日健栄協の第6回広告審査会 (2017.10.12)
特定保健用食品(トクホ)について、健康増進法に抵触する雑誌広告が1件確認されたと、日本健康・栄養食品協会のトクホ広告審査会がこのほど公表した。昨年7月から今年3月までの期間に、テレビ、新聞、雑誌から収集したトクホ広告169件を対象に審査した。商品名や社名は非公開。
審査は今回で6回目。今回の審査では、前述のA判定1件(1社1商品)のほか、トクホに関する消費者庁質疑応答集や業界でまとめた適性広告自主基準に抵触するもの(B判定)が2件(2社2商品)、それぞれに抵触するおそれがあるものが(C判定)12件(7社9商品)確認されたという。
前回の審査結果と比べてB判定(前回19件)とC判定(同20件)は減少した一方で、A判定は変わらず。また今回の審査結果を媒体別にみると、新聞はC判定が1件確認されたのみだが、テレビと雑誌で関連法規などに抵触するおそれのある広告が多く認められる傾向だった。
審査会の林功委員長は、今回の審査結果を公表するにあたり、トクホをはじめとする健康食品の広告表示規制の現状について、「健康増進法の執行権限が地方自治体に委譲され、保健所による改善指導が活発化するなど、行政の監視の目が厳しく」なっていると指摘している。