消費者庁 消費者向けQ&A作成(2017.10.12)

03消費者庁Q&A冊子2⑥

 消費者庁は消費者向けの「健康食品Q&A」を取りまとめ、2日公表した。消費者安全課、表示対策課、食品表示企画課の3課合同で取りまとめたもので、これをベースに「健康食品 5つの問題」と銘打ったリーフレットも作成した。「問題」の1つに、広告表示における「体験談」を取り上げ、「宣伝のために都合のよい内容のみ編集して掲載されている場合もある」と注意喚起している。

 Q&Aとリーフレットでは、健康食品の広告について、体験談や効果を暗示的に伝えるキャッチコピー等とともに「個人の感想です」などと表示することで、効果の保証を打ち消そうとする表示に言及。「打消し表示」と呼ばれるものだが、これを行うことで、「(景品表示法等の)規制を逃れられると誤解している事業者が、根拠なく広告を行っている場合があるので注意が必要」とした。

 一方、健康食品を選ぶ際の参考として、「保健機能食品のように国や事業者による安全性や機能性の裏付けがあることが製品を選ぶ際の一つの目安と言えます」とし、特定保健用食品や機能性表示食品などの保健機能食品を事実上推奨している。

 他方で、保健機能食品以外の健康食品については、「広告等に示されている効果や安全性は、必ずしも保証されているわけではなく、慎重に選ぶ必要があります」。

 Q&Aの構成は、「使用の判断」「選択に関する情報」「使用の注意」といった計3項目20問。使用の注意では、「高額な製品に効果があるとは限りません」とし、高額商品の購入による「経済被害」もあると注意を促した。「健康食品の値段は医薬品のように国の基準がなく、意味もなく高額な製品が販売されている場合もあります」としている。

【写真=消費者向け冊子「健康食品Q&A」】



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