足のむくみ軽減 初の受理 リフレ、赤ブドウ葉で届出(2017.11.2)


 10月31日にあった機能性表示食品の届出情報更新で、赤ブドウ葉由来ポリフェノールを機能性関与成分にしたサプリメントの届出が公表された。訴求機能は「夕方の足のむくみを軽減」。

 届け出たのは、通算8件目の届出となる健康食品通販のリフレ。機能性関与成分、ヘルスクレームともに新規性の高い、初の届出となった。

 訴求する機能を受け、主な摂取対象者も限定された。「仕事の疲れがたまる夕方に脚のむくみを自覚している健康な女性」となっている。

 届出受理までに、少なくとも2年以上の長期間を要したもようで、届出表示に初の「ただし書き」が付加された。消費者庁は、浮腫(ふしゅ)の医薬品と誤認される可能性を嫌ったと考えられる。届出表示の全文は以下の通り。

 「本品には赤ブドウ葉由来ポリフェノールが含まれるので、夕方の脚のむくみを軽減します」

 「ただし、一晩寝て朝になってもむくみが回復しない(一過性でない)、脚以外の部位がむくむ、その他体に異常がある場合は、医師の診察をお勧めします」

 リフレが届け出た商品名は「脚きゅっと!」(製造者・三協)。届出資料には、赤ブドウ葉由来ポリフェノールの原材料製造者も開示しており、スイスの食品原料メーカーのフルタロム社。日本ではアスク薬品が取り扱っている。

 赤ブドウ葉エキスは、いわゆる「西洋ハーブ医薬品」の有効成分の一つでもある。効能効果としては、軽度静脈還流障害による足のむくみ改善が認められており、製品としては、ドイツで開発された「アンチスタックス」が知られる。日本ではエスエス製薬がダイレクトOTC医薬品として2013年から販売している。

 一方、日本でアンチスタックスは「要指導医薬品」として扱われており、対面販売が必須となる。

 一過性の足のむくみに限られるが、通販で手軽に購入できる足のむくみ軽減食品に対し、働く女性がどのように反応するかが注目されそうだ。 


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