JADA、通販サイトに苦言 (2017.11.9)
“うっかり”ドーピング防止の最も効果的な手段は景品表示法かもしれない。
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は10月31日、サプリメントを扱う通販サイトの広告表示に注意を求める旨のお知らせをホームページに掲載した。JADAとしては初の事例だ。
内容は、海外製サプリメントや栄養補助食品を扱う通販サイトの中に、商品紹介と同時に「公認スポーツファーマシストへご相談ください」などと、あたかも当該商品とJADAが関係あるかのような表示を行っているものがあるという。
JADAに苦情が寄せられており、JADAでは「サプリメントや栄養補助食品の特定の商品に関してアドバイス(推奨)することはない」と注意を呼びかけている。
最近、ネット通販で購入した輸入サプリメントに起因するドーピング違反が増えており、各競技団体も注意喚起しているが、輸入品は価格が割安なため、利用者は多いといわれる。
このため、JADAも広告表示にまで踏み込んで防止に躍起になっているといえるが、そこまでいくと、景品表示法をも巻き込んだドーピング対策という課題も浮上してきそうだ。