大塚製薬 エクオール、米国に進出 (2017.11.9)
【写真=ラベルに更年期への機能を表示した米国で販売される「エクエル」】
2014年からエクオールのサプリメントの国内販売を始めていた大塚製薬が、同商品の米国での販売を始めた。日本では機能表示できない、米国の構造機能表示を用いて、更年期に機能性を発揮する旨の表示や、それらに関わる啓発活動を同時に進め、同国でのエクオールの浸透を図る。3年前に買収した米国の子会社・フードステイト社を通じて、医療従事者向けのチャネルを活用する。同社が日本発の粒やカプセルのサプリメントを海外展開するのは今回が初。同社が先月31日に発表した。
同社によると、更年期対応の商材は米国市場に複数流通するが、エクオールを主要原料とするサプリメントの競合品はないという。日本では女性の2人に1人が体内でエクオールを産生するとされるが、米国人では約20~30%にとどまるといわれる。
米国での商品展開では、「更年期のほてりの頻度を減らします」「更年期の肩こりを含めた筋肉の違和感を軽減します」の2つの構造機能表示をして展開していく。
同社では、エクオールが浸透していない米国市場において、日本同様に販売前から米国の医師などの専門家のKOL(キーオピニオンリーダー)を通じて啓発してきた。商品の上市に合わせブランドサイトも立ち上げ、エクオール摂取の有用性を広めていく。
米国で展開するエクオール含有サプリ「エクエル」の原材料は日本とほぼ同じ。独自の乳酸菌ラクトコッカス20‐92株で大豆を発酵して得られたS‐エクオールを、1日摂取目安2粒中に10㍉㌘含有するよう仕上げた。60粒入で39.95ドルで販売する。