バイオ研 乳酸菌の新研究所を開設 依頼数増加に対応(2017.11.23)
バイオ研はこのほど、新研究所を埼玉県日高市に開設した。同社が手掛ける乳酸菌原料の開発や乳酸菌の免疫活性測定サービスなどに対する、依頼数増加に応じるため。旧研究所から試験装置など機材を移設した。
新研究所は2階建てで、敷地面積が約250平方㍍、延床面積が約233平方㍍。1階には応接室のほか倉庫、マウス飼育室、菌培養室などを配置。2階には事務室と研究室を設けた。
研究室には菌の形態や菌数が測定できる蛍光顕微鏡や、遺伝子発現が観察できるリアルタイムPCR、サイトカイン発現量などが調べられるエライザなどを配備し、乳酸菌研究・開発に必要な機材を揃えた。
菅社長は、新研究所建設に至った依頼増加の背景について「菌受託開発を手掛ける当社を利用することで、企業は研究所を保有するコストが抑えられ、試験した菌に免疫活性が無ければ直ぐに撤退してリスクを負わなくて済む」とコメント。また、菅社長は自社の強みについて「開発した菌培養方をスムーズに受託製造工場に導入するノウハウがあること」と述べた。
【写真=右:JR高麗川駅から徒歩1分以内の敷地に新たに建てられた研究所、左:2階研究室。手前に見えるのが蛍光顕微鏡】