オリザ油化は8日、尿酸値低下作用を訴求する健康食品素材「菊の花エキス」について、機能性表示食品の届出準備が整ったと発表した。同エキスの有効成分「菊の花由来ルテオリン」について、血中尿酸値低下作用を検証する研究レビューを実施し、完了させた。想定される届出表示として「尿酸値が高めな方の尿酸値を下げる働きがあることが報告されています」を挙げている。
研究レビューでは、同社が投稿した査読付き臨床試験論文1報を最終的に採用。この論文は、健常成人30名を被験者にしたプラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験の結果を報告したもので、同社製の「菊の花エキス‐P」を使用している。
レビューの結果、被験者全体の摂取前後の尿酸値変化量について、プラセボ対比で低下傾向が見られたが、有意な効果は示されなかった。一方で、血中尿酸値が正常高値について被験者を層別解析したところ、プラセボ群に対して有意な低下作用が示されたという。
ルテオリンはフラボノイドの一種。今回の研究レビューで確認された菊の花由来ルテオリンの1日あたり有効摂取量は10mg(菊の花エキス‐Pとして100mg)。