健康産業界の専門紙・健康産業流通新聞

　ネット通販による健康食品の支出額が増加している。総務省は8日、家計消費状況調査の10月分を発表したが、健康食品は対前年同月名目増減率で32.1％の増加となり、ネット購入全体の増加率28.5％を上回った。

　同統計は二人以上世帯のネット通販の支出額を算出したもの。健康食品の10月の平均支出額は、前年同期の340円から449円に上昇した。

　購買層は45歳から64歳までのシニア世代が特に多く、44歳までが300～400円台なのに対し、45～49歳は619円、50～54歳が602円、55～59歳が629円と年齢別で最も多くなっている。

　2015年1月からみると、健康食品の月別平均支出額は、同年1月から16年12月まで280～300円前半の水準が続いていたが、17年1月から急増し、同年5月から400円台で推移している。

　ネットショッピングの利用率は昨年11月から増加が顕著になっており、15年10月の26％から、今年10月は36％となっている。増加は今後も続く見通しだ。10月の支出額平均は前年同期比1.3％増の2万9305円。