大麦食品、印で事業展開 はくばく(2014.1.9)
精麦加工大手の㈱はくばく(山梨県南巨摩郡)は、大麦加工食品のインド市場開拓に乗り出す。インドの6000万人以上といわれる糖尿病患者及び予備軍に向けて、大麦に含まれる水溶性食物繊維(βグルカン)の機能性である血糖値上昇抑制などの認知を広めながら市場提案を進める。同社によるインドでの事業展開は初。
手掛ける商材は大麦加工食品とそのメニューレシピ。インドにおいて家電製品などを販売するパナソニックAPインディア社らと協力し、家電売場やスーパーでのパ社のデモ販への参加、パンフレットへの掲載などで大麦の機能性を啓蒙する一方で、現地医療機関と共に情報発信も進める。
来年1月にはインド最大の日本見本市に出展するほか、ムンバイの医療関係や栄養士、料理人などを対象に大麦の機能性に関するセミナーを開催する予定だ。
将来的には、20億人を超えると予測されるインドの人口から算出して、年間20万㌧の大麦輸出量(日本円に換算し550億円)を見込んでいる。