ポーラH D シワ改善化粧品好調で増収増益(2018.2.22)


 ポーラ・オルビスホールディングスが14日に発表した2017年12月期の連結決算は、売上高が前年同期比12%増の2443億円、経常利益は45%増の393億円と8期連続の増収増益だった。純利益は66%増の271億円で過去最高。

 ポーラは大幅な増収増益。17年1月に新発売したシワ改善効果を訴求できる薬用化粧品「リンクルショット メディカルセラム」が大きく貢献した。単体で約130億円(当初目標100億円)を売り上げ、新規顧客の獲得とポーラの他の化粧品のクロスセルにもつながった。クロスセル比率は68%に達し、新規顧客のクロスセル売上高は約50億円にのぼるという。

 ポーラブランドは、インバウンド売上も好調に推移。リンクルショットの売上高約130億円のうち17%がインバウンドで占める。サプリメントについても、特に、中国人訪日観光客を中心に購入された。連結売上高に占めるインバウンド売上比率は約7%と増加傾向にある。

 一方、オルビスは顧客の減少傾向が続き減収減益。前期の広告宣伝費抑制の影響を受けた。
 18年12月期の売上高は4%増の2530億円、営業利益は3%増の280億円を見込む。発売2年目のリンクルショットは100億円を想定。今年1月に価格を税抜1万5000円から同1万3500円に改定し、また新製品は2年目に売上高が減少するのが一般的だが、強気の設定を行った。クロスセルも継続させ、ポーラブランド全体の安定増収増益を図る。


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