大塚製薬、エクオール食品を拡販 新製品投入し全国DgSで展開(2018.3.1)
大塚製薬がエクオール配合サプリメント「エクエル」の拡販に乗り出す。これまでは自社通販以外の販路を医療機関や調剤薬局に限定してきたが、4月3日にエクエルブランドの新製品を投入し、これを全国のドラッグストアなどで展開する。エクオールはエストロゲン作用がを持ち、更年期症状に対する有効性が示唆されているが、新製品ではそれに加えて美容の面からもアピールする。
2月27日に発表し、午前中に都内でメディア向けの商品発表会も開いた。参加者は70名超。冒頭、井上眞常務取締役が挨拶に立ち、エクオールについて同社はこれまでに「41報の論文投稿、人での検証試験にこだわった研究を続けている」と述べた。
4月3日に新発売するのは「エクエル ジュレ」というゼリー飲料。大豆を乳酸菌で発酵させてつくる同社独自のエクオール(大豆胚芽乳酸菌発酵物)の他に、コラーゲンペプチド(2袋あたり2500mg)、カルシウム(同210mg)も配合する。
同社が2014年に発売した既存のエクエルはサプリメント形状の食品。既存品ではエクオールの1日あたり摂取目安量は10mgに設定しているが、新製品では半量の5mgに抑えた。新製品の価格は1本あたり税抜250円(希望小売価格)。既存品は28日分で税込4320円(通常価格)。
5mgとした根拠について同社は、「エクオール産生者が日常の中で産生している中央値レベルを補える量」としている。
商品発表会での大塚製薬の話によると、エクオールの認知率は現在、医療従事者で70%、そのうち産婦人科医に関しては100%、更年期以降の一般女性でも48%に達している。一方、商品名であるエクエルの認知については、「食品のため機能が謳えないためエクオールとエクエルを結びつけられず、苦戦している」とし、一般認知は3割にも満たないという。