健康産業界の専門紙・健康産業流通新聞

　医薬品や健康食品など中間流通業の大木は2月27、28日の両日、春夏用カテゴリー提案商談会を都内で開催した。今回のテーマは、「新しい売上をつくる！新しいお客様をつくる！」「次世代のヘルス＆ビューティケアを彩る『コト提案』と『新カテゴリー』の実践」で、特に健康産業に関連する商材に重点を置いた棚割りを提案した。

　出展ゾーンは、快適生活用品、医薬品、健康食品、コスメ＆バラエティ、コンタクトの5つで、155の企業が出展。今回の展示では、来場する企業や小売の業者で通路が塞がれるといった難点を解消するため会場を広げ、各ゾーンでの通路を膨らませた。

　健康食品ゾーンは、38社が出展。ゾーン入口にプロテインに軸足を置いた棚割りを大木として提案したことが今回の特徴。同社によると、「これまでのプロテイン商材はスポーツ愛好家向けの棚割りは確立されているが、その他の層は手つかず」といい、子供、女性、シニア、それら以外の層といったカテゴリー別の棚割りとし、初心者にも手に取りやすいトライアル品を提案することで、潜在的な需要の掘り起こしを図っていく。

　また増加の一途を辿る高齢者向けの提案として、イチョウ葉エキスを中心としたブレインフードや、更年期対応のウーマンズサポート商品、免疫力向上を中心とした各種健康食品を〝オールタナティブＦＯＯＤ〟と銘打つ棚として整理し、消費者にとって分かりやすいカテゴリーの分け方、提示の必要性を強調した。

　明治と森永製菓がプロテイン商品の拡充に乗り出している。

　明治はプロテイン飲料「ザバス プロテインゼリー ヨーグルト風味/グレープフルーツ風味」を5日から発売開始した。内容量はいずれも180㌘で価格は200円（税別）。同シリーズの商品ラインナップが増加。

　また、顆粒タイプでそのまま飲める「ザバス アミノパワープロテイン」でもレモン風味を発売。製品ラインナップを拡充した。同社では粉末だけでなく、ゼリーや顆粒タイプの商品を増やすことで、プロテインの摂取シーンを拡大したい考え。

　一方、森永製菓は20日から「ｉｎバー プロテイン ヘルシーチキンを新発売する。内容量は1本26㌘で価格は184円（税込）。「ｉｎバー プロテイン」シリーズは昨年4月～12月の売上げが前年同期比150％増を記録するなど、同社のヒット商品になりつつある。同社ではプロテインに着目した商品ラインナップの拡充に乗り出している。

【写真＝タンパク質摂取の重要性からプロテイン商材の市場成長を説明する松井秀正副社長】