トクホ広告審査 A判定、8件に増加 同一商品、適合性に強い疑問(2018.4.12)


 日本健康・栄養食品協会の特定保健用食品(トクホ)広告審査会(林功委員長)の第7回で、関連法規などへの適合性が強く疑われる「A判定」が8件確認された。8件は特定1社の同一商品に関する広告だったが、A判定は前回審査に比べて増加した。日健栄協が先月26日、公表した。

 A判定は、健康増進法などの関連法規に抵触もしくは抵触するおそれがある、あるいは消費者庁がまとめた質疑応答集、日健栄協による適正広告自主基準に著しく抵触する──と判定されたものを意味する。今回の審査会は1月17日に実施した。

 日健栄協によれば、前回の審査会でA判定は1件。今回の8件は、質疑応答集、適正広告自主基準に著しく抵触すると判断されたという。審査会では「当該企業に連絡し改善を促した」が、商品名などは明らかにしていない。

 今回審査対象となった広告は、昨年4月1日から9月30日までの6カ月間にテレビ・新聞・雑誌から収集した125件。審査の結果、A判定に次いで適合性が疑われるB判定が10件(6社10商品)、それに次いで疑われるC判定が16件(5社7商品)と、前回よりも増加。「問題なし」は91件だった。

 B判定の増加理由については、「ヒト試験」ではなく「臨床試験」を使用すべき、食生活のバランス文言および許可表示文言を記載するべきとした、改定後の自主基準に抵触する広告が複数あったためだという。

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