トンボ飲料新工場稼働 アスリート向け需要拡大 (2018.4.26)
各種健康飲料製造のトンボ飲料は12日、本社敷地内に建設を進めていたパウチゼリー工場が竣工、14日から本格稼働を開始した。設備投資額は約26億円。パウチ飲料の需要急増に対応するためで、新工場稼働により現状の年間3000万袋から6000万袋に生産能力が倍増する。
同社では、健康・美容飲料に加え、高齢者向け、スポーツシーンでのパウチ飲料への需要急増が予想されることから、昨夏から新工場建設を進めていた。同社の直近の売上高は75億円で、そのうちパウチ飲料の生産は7割を占める。
当日、富山市内で行われた会見で、「富山の水資源を活用した商品を国内外に発信していく。2021年までに(全体の)売上高を100億円に引き上げる」(翠田章男社長)目標を立てており、20年の東京五輪に向けて市場の拡大が見込まれるアスリート向け製品を中心に受託生産していく方針。
新工場は、延床面積約3000平方㍍に、口栓付パウチの生産ラインをはじめ調合室や、品質管理室、原料・商品倉庫などを備える。FSSC22000認証の品質レベルに加え、アンチ・ドーピング認証を可能とする原材料管理機能を持たせたという。仕上げ工程における、箱入れのロボット化によるコストダウンも図っている。工場稼働に伴い正社員15人を中途採用させている。