競泳選手がまたドーピング違反 日本水泳連盟が発表 サプリが原因か(2018.5.24)


 日本水泳連盟は23日、古賀淳也選手(第一三共)がドーピング検査で、陽性反応を示したと発表した。古賀選手は摂取したサプリメントへの禁止物質混入が原因と考えられるとしている。

 報道によると、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)が3月2日に行った検査の検体から、WADAの禁止物質であるLGD‐4033とSARMS‐22の陽性反応が示されたという。二つともタンパク同化薬とされる。

 古賀選手は5年前から5種類程度のサプリメントを摂取しているが、今年2月から、専門家からサプリメントの摂取プログラムを紹介され、この製品をインターネットで購入し、摂取していたという。しかし、その後、体調を崩したため、摂取を止めていたとしている。古賀選手はサプリメントに禁止物質が混入したとしか考えられないとしている。

日本水泳連盟では、「摂取していた5種類のサプリメントや新たにインターネットで購入したサプリメントの製品名。さらに、古賀選手に紹介した専門家の氏名などは、同選手の弁護士が公表しないとしているため、当連盟も公表できない」(同連盟事務局)としている。

 古賀選手はリオデジャネイロ五輪の日本代表にも選ばれており、同競泳の400mリレーに出場している。古賀選手はすでに国際水泳連盟から暫定的資格停止処分を受けており、今後、意図的ドーピングでない旨を述べるため、同連盟の公聴会出席の手続きを終えているという。

 日本水泳連盟では昨年3月、海外通販のサプリメントに注意するようホームページなどで呼びかけていたが、同年9月の水泳大学選手権で、参加選手が海外通販サプリに起因するドーピングで、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から処分を受けている。今回の古賀選手のドーピング陽性反応の原因は、現段階では判明していないが、度重なるドーピング問題に、日本水泳連盟では「今後もさらに防止活動を続けていくが、まもなくアジア大会の強化合宿が始まるので、そこでも注意を促していきたい」(同)としている。

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