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　湧永製薬は、2018年3月期の連結売上高が123億円を計上したと発表した。そのうちキヨーレオピンを主力とする国内売上は82億円の増収。海外で展開するサプリメントのキョーリックも売上を伸ばした。国内外で主力とする熟成ニンニク抽出液を用いた商材が寄与した。昨夏に日本、アメリカに次ぐ第3の拠点をドイツに設けており、今後欧州方面での展開を加速させる。先月28日に開いたメディア向けセミナーで発表した。

　今後の事業方針について説明した湧永寛仁社長は、欧州のなかでＯＴＣ医薬品の売上の大きいドイツ、フランスでの販売は今後としながら、「（販売する際の）承認される目途も立ってきた。将来的には東南アジアのどこかにも拠点を設けていきたい」といい、販売網を世界に拡げていく構想を述べた。

　また今期は〝挑戦〟をキーワードに新規事業に乗り出す。ニンニク抽出液を用いたペットサプリメントの販売を7月から開始する。まずは国内での販売で軌道に乗せ、初年度5000万円の売上を見込む。海外での展開も視野に入れる。

　同社では一昨年から機能性表示食品での事業展開を進めており、先月からコエンザイムＱ10を関与成分とした商品の販売を開始している。しばらくは他原材料による関与成分での届出受理、販売をしながら、熟成ニンニク抽出物での関与成分の届出に乗り出したい意向だ。

【写真＝湧永寛仁社長】