日本サプリメント、新体制へ トゥ・プリティー傘下に(2018.6.28)


 健康食品通信販売の日本サプリメント(大阪市北区)の親会社が変わり、新体制に移行していたことが、26日までに分かった。キューサイの傘下を離れ、医薬品・医薬部外品の通販などを展開するトゥ・プリティーホールディング(東京都中央区)に譲渡されていた。

 株式譲渡日については日本サプリメント、トゥ・プリティーともに「開示していない」と話しており、はっきりしない。ただ、「ごく最近のこと」と言う。譲渡額についても明かしておらず、キューサイからは本紙の発行までに回答を得られなかった。

 トゥ・プリティーは1996年の設立。シミ・そばかすへの効果を訴求する第3類医薬品「キミエホワイト」を手掛ける富山常備薬グループや、通販の広告代理店、販売システム開発会社など12社を傘下に持つ企業として事業展開している。

 一方、日本サプリメントは1999年に日本合成化学工業の100%子会社として設立。その後2006年に日本合成が全株式をキューサイに譲渡していた。

 トゥ・プリティーの現在の主要商材は医薬品・医薬部外品。テレビCMや新聞広告など露出の多い「キミエホワイト」や、関節痛に効く第3類医薬品「リュウシン」を販売する富山常備薬が〝グループの顔〟とみられる。ただ、トゥ・プリティーはもともと健康食品を中心にダイエット食品、化粧品などを通販で展開していた。健康食品事業で実績のある日本サプリメントを傘下に入れることで、もともと手掛けていた健食事業の再構築を進めるものとみられる。

 日本サプリメントは特定保健用食品(トクホ)で売上高を伸ばしてきたが、現在トクホはなく、十数種の健康食品を通販で展開している。商品ラインナップとしては、トクホの関与成分として許可された経緯がある、かつお節オリゴペプチド、豆鼓エキスを配合したものや、DHA・EPA、ブルーベリー、ノコギリヤシ、青汁などがある。
 

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