ファンケル 青汁事業をテコ入れ(2018.7.12)
【写真=個包装の軽量化も実現】
ファンケルは、ここ数年低迷が続いていた青汁事業のテコ入れを図る。5月から販売を始めている独自製法を取り入れたピューレタイプの新製品「濃縮野菜 国産ケール100%」を第1弾に、今期中にもう1品を追加し、減収傾向が続いていた青汁事業の立て直しを進める。
新製品では、主要原材料のケールの鮮度を保つために収穫から充填、冷凍に至る工程を極力短くするとともに、低温で水気を飛ばす新技術を採用しピューレ状の濃縮をさらに高め、1食分の個包装の軽量化を実現させている。同技術を用いたケール青汁を粉末商品シリーズにも活用するなどし、青汁事業の底上げを図る。
先月開かれた株主総会会場に隣接する懇親会会場において、新製法ケールの特性を細かく説明していた。今のところ販促活動強化の方針は打ち出していないが、製品単体での事業拡大だけではなく、同社がここ数年取り組んでいる他社とのコラボ事業による新製法ケールの事業展開が考えられる。
同社3月期の業績は、化粧品とサプリ事業は大きく伸長する一方で、青汁と発芽玄米製品の売上は2期連続の減収となっていた。
発芽玄米商材についても事業の立て直しを進める。今期中での新製品投入など具体的な施策はないが、来期にも新たな手法を取り入れた製品など事業強化に乗り出すもよう。