ウエルシア 管理栄養士活躍の場 創造へ (2018.7.12)
ウエルシア薬局は6月19日、女子栄養大との間で産学連携包括協定を締結し、発表した。「健康」「食」「栄養」を基本事項として相互の情報交換を深め、産業と社会の発展に貢献するのが目的。管理栄養士のスキルを十分に生かせる場の創造も目指す。健康をテーマにした商品の共同開発も検討していく予定。
両者は19日に協定締結式を女子栄養大駒場キャンパス内で開き、同大の香川明夫学長は次のように挨拶した。
「食による健康の維持増進を図るのが当大学の目的。これまで27企業と連携包括協定を結んでいるが、ドラッグストアは初。地域に根差したドラッグストアはこれからの予防医学の中心的な役割を担うと考えられる。同じ志を持つ者同士としてぜひ一緒にやっていきたい」
また、ウエルシア薬局の水野秀晴社長も次のように抱負を述べた。
「調剤併設、在宅介護、カウンセリング、24時間営業といった4つの企業理念を実現し、予防、未病、治療、介護の分野で健康な暮らしを地域の皆様に提供したい。そのために食と栄養は一番大きなキーワード。現在、当社には300名の管理栄養士、栄養士がいて地域の相談に対応しているが、今後ますます重要なポジションとなる。最新の栄養学を習得した人材を店舗に配置して、さらに高いレベルでのサービスを目指したい」
日本チェーンドラッグストア協会では、「食と健康」の新市場の創出に向け、管理栄養士の活用強化策について検討を進める方針を明らかにしている。ウエルシア薬局と女子栄養大学の今回の連携協定も、こうした動きを背景にしたものとみられる。他社でも同様の取り組みが始まる可能性もある。(取材協力=Health Brain)
【写真=協定締結式の様子。右=ウエルシア薬局:水野社長、左=女子栄養大学:香川学長】