オリザ油化 ハラル食品市場に進出 原料6品目で認証取得(2014.1.23)
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)は17日、「桜の花エキス」や「オリザセラミド」など、同社が製造販売する健康・美容食品原料6製品についてハラル認証を取得したと発表した。同認証は、「イスラムの定める適正な方法で処理、加工された食品」であることを証明する第三者認証。これにより今後の需要拡大が見込まれているハラル食品として、イスラム市場に売り込めるようになる。
昨年12月17日付で同認証を取得したのは、オリザ玄米胚芽油▽月見草エキス‐P▽イチゴ種子エキス‐P▽オリザγ‐オリザノール▽オリザセラミド‐PT▽桜の花エキス‐Pの6品目で、認証機関は日本ムスリム協会。今後、他の製品についても取得していく構えで、「最終的には全製品での取得を目指す」としている。
同認証の取得準備を本格化させたのは2011年4月ごろ。同協会と連携している「拓殖大学イスラーム研究所」の指導のもと、ハラル食品対応の生産ラインの整備をはじめ、資材調達先や外注先との連携充実化、社員教育の徹底強化などを実施した。
イスラム市場進出に当たってのキーワードとも言われるハラル認証を巡っては、キユーピーなど日本の食品メーカーも取得に乗り出している。オリザ油化でも、「(同認証を取得してもらいたいという)要望度合いが加速度的に増加してきた」ために取得を決めた。「東南アジアなど(のイスラム市場)で健康食品原料を販売するにおいても、ハラル認証は必須」だとしている。