明治 アミノ酸でトクホ申請 アルギニンなどを関与成分に(2018.7.26)


 明治が複数のアミノ酸を関与成分とし、「体脂肪が気になる人に適する」旨を保健の用途にする、清涼飲料水の特定保健用食品(トクホ)の表示許可を、消費者庁に申請していたことが分かった。同庁が17日、同品を消費者委員会に諮問したと発表した。近く、消費者委の新開発食品調査部会新開発食品評価第一調査会で審議が始まることになる。

 発表によると、明治が今回申請した関与成分は、アラニン、アルギニン、フェニルアラニンのアミノ酸3成分。いずれも現在のところ許可実績のない関与成分で、許可を受ければ新規性の高いトクホになりそうだ。

 明治は、同3成分の配合比率を高めた17種のアミノ酸混合物「D‐V.A.A.M.」を開発している。同社が2014年3月に発表した研究報告で明らかにしており、同混合物の機能性については、運動時の脂肪分解および燃焼促進作用を持つことが、ヒト試験などから示唆されているという。

 申請したヘルスクレームの詳細は明らかにされていないが、運動時の摂取を提案するトクホとなる可能性も推測できる。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年夏までに許可がおりるかどうか。今後の審議の行方が注目されそうだ。


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