ハウス食品グループ 乳酸菌事業に本格参入 (2018.8.9)
ハウス食品グループ本社が乳酸菌事業に本格参入する。健康食品事業を手掛けるハウスウェルネスフーズを通じ、独自乳酸菌「HK L‐137」を活用した最終製品を市場投入するほか、BtoB向けの原材料販売も強力に展開していく方針だ。これにより、現在およそ3億円の乳酸菌事業の売上を、第6次中期経営計画最終年度の2021年3月期に70億円、第7次中期経営計画最終年度の24年3月期に100億円に乗せる計画。2日に発表した。
これまではL‐137を主に飼料向けに販売するにとどめていた。海外では、一部地域でサプリメント向け供給も進めていたその中で免疫増強作用や歯病改善作用などの機能性データが揃いつつあることもあり、機能性食品素材として加工食品、健康食品、化粧品の各メーカーへの原料販売を国内外で本格させる。
同時に、ハウスウェルネスフーズで新しい最終製品ブランドを立ち上げるほか、グループ全体で配合食品を市場投入していく計画。これによりL‐137の素材認知度の向上にも役立てる。BtoB、BtoCの各事業を同時展開していくことで、事業規模を効率的に拡大させる狙いだ。
ハウス食品グループ本社の健康食品事業で主力の「ウコンの力」は売上高の減少傾向が続いている。乳酸菌事業を本格化させることで、健康食品事業のテコ入れを図る狙いもありそうだ。