サッポロHD 独自乳酸菌を原材料供給 (2018.10.25)
サッポロホールディングスは、独自に保有する大麦由来の「SBL88乳酸菌(Lactobacillus brevis SBC8803)」の原材料供給を開始する。今月発刊の学術誌に、同素材を摂取することによる〝眠気の改善〟の研究成果が掲載されることから、〝睡眠の質の改善〟分野での市場提案を始める。合わせて睡眠の質改善のヘルスクレームで、機能性表示食品としての届出も進める方針だ。
同乳酸菌の睡眠の質改善に関する研究については、ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間試験を実施。成人200名を対象に、同乳酸菌配合のタブレットを1日1回、4週間継続して食べてもらい、睡眠調査票により評価したところ、対照群と比較し、「すっきり起きられる」「朝起きた時の疲れが違う」など、起床時の眠気の改善とともに、疲労感が軽減するといった睡眠効率が高まったことが確認されたとしている。
同乳酸菌はこれまでに、腸内環境改善や肌の乾燥を抑える、アレルギー症状の軽減といったエビデンスを確認してきた。また、ストレス性の睡眠障害を改善することをマウスを使った実験でも明らかにしてきた(2012年)。
サッポログループ傘下の神州一味噌では、同乳酸菌配合の味噌、ポッカサッポロからは豆乳飲料の販売が昨年から始まっている。