健康産業界の専門紙・健康産業流通新聞

【写真＝左：新製品「剛ＳＵＧＩ　右：サンプル配布で鹿サプリの浸透を図る】

　各種漢方素材を活用した最終商品を販売展開する健康ビジネスインフォは、グループ会社の北海道鹿美健で製造した北海道の野生のエゾシカの骨を用いたサプリメントの販売を今月初旬に開始した。将来的には同素材を活用したＯＥＭ供給も視野に入れる。

　北海道では、野生のエゾシカによる畜産・農林業被害が拡大しており、有害駆除が実施される一方で、食品として使用できる鹿肉以外の有効活用が課題となっていた。

　健康ビジネスでは、廃棄されていたエゾシカの皮・骨の部位の利活用を進めるために、北海道・新ひだか町に専用釜や抽出機などの製造ラインを設けた工場を今年2月に立ち上げ、これまで試作を続けていた。

　新製品「剛ＳＵＧＩ（つよすぎ）」は、鹿骨膠はじめ、高麗人参、冬虫夏草菌糸体の3つの滋養素材を主要原材料に設計したサプリメント。ほかに西洋人参やマカなども加え、機能性を高めている。180粒入で税込4276円。自社通販で展開するとともに、店販ルートも開拓していく。

　プロモーションも積極的に進める。今月19、20日の2日間、東京・日本橋で開催された日本ＯＴＣ医薬品協会などが主催する消費者向けイベントに出展し、新製品が6粒入ったサンプル品を来場者に配布した。「鹿を用いたサプリメントは珍しく、多くの人が興味を持ってくれた」（同社担当者）といい、900袋用意したサンプルが完配するほどの引合いだったという。