ミドリムシでハラル認証 ユーグレナグループ(2014.2.6)


 ㈱ユーグレナ及び同社グループ会社の八重山殖産㈱は3日、八重山殖産が製造する微細藻類ミドリムシ(ユーグレナ)とクロレラがハラル認証を取得したと発表した。これにより両社では、現地文化などを調査しながら、身近な食材として両微細藻類の普及をイスラム市場でも進める。具体的に、ミドリムシについては、昨年9月にユーグレナが事務所を開設していたバングラディシュでの販売展開を今春より開始する予定だ。

 ユーグレナでは、2018年までの中期経営目標として、「アジアを中心とした海外にてミドリムシ食品の市場規模を300億円にする」ことを掲げており、ハラル認証取得はこの目標を達成する手段の一環。ほかに、中国で食経験のない食品を同国で販売するために登録する必要がある新食品原料(旧・新資源食品)としての許可も昨年末、得ている。

 一方、八重山殖産のクロレラは、ユーグレナによれば、もともと北米・欧州を中心に海外輸出が多かった。今回ハラル認証を取得したことで、ミドリムシとともに「60兆円とも推測されるハラール食品市場への輸出が可能」(同社)になる。

 今回の認証は、マレーシアのハラル認証機関JAKIMの承認を受けた日本の認証機関日本ムスリム協会によるもの。ユーグレナではJAKIMについて「世界的に認知度が高いことからマレーシア以外のイスラム圏でも有効とされ」るとしている。

 「イスラム教の定める適正な方法で処理された食品」であることを証明するハラル認証を巡っては、イスラム市場への拡販を狙い、日本の健康食品業界でも取得する動きが目立ちつつある。今年1月には、オリザ油化㈱が健康食品原料6製品で取得したことを発表していた。

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