DgSのインバウンド消費 売上上位に健康食品 美容やダイエット(2018.11.8)
購買ビッグデータ分析のトゥルーデータが10月31日に公表した、POSデータに基づく2018年9月の全国ドラッグストア(DgS)インバウンド消費調査で、売上個数上位30品目に美容やダイエット関連の健康食品が2品入った。うち1品は、徐々に順位を上げて上位10品目以内に食い込んだ。
同社の調べによると、売上個数第8位に着けたのはDHCの美容健康食品「はとむぎエキス20日分」。今年6月までは30位以下だったものの7月は28位、8月は19位と順位を上げていた。ハトムギは漢方の「ヨクイニン」として知られる。
健康食品ではこの他、ピルボックスの「onaka(おなか)60粒」が24位。先月までは30位以下だったという。同品は内臓脂肪と皮下脂肪を減らすのを助ける旨を表示する機能性表示食品。機能性関与成分は葛の花由来イソフラボン。
一方で、9月のDgSインバウンド消費1店舗あたり購買件数は前年同月比で15.4%減少し、1127件だった。マイナスは1年6カ月ぶり。関西空港が一時閉鎖される要因となった台風21号など、相次ぐ自然災害を受け、訪日外国人観光客が減少した影響を受けたとみられる。日本政府観光局の調べによれば、9月の訪日客は5年8カ月ぶりに減少した。
ただ、9月の1レシートあたりインバウンド購買単価は同4.7%増の1万5905円を記録。インバウンドを除く国内消費平均レシート単価比およそ10倍の高単価を引き続き維持している。