ウエルシア、新宿で初の本格展開 (2018.12.6)
ドラッグストア業界売上高首位のウエルシアホールディングスは1日、ウエルシア薬局の新店舗を東京・新宿区内に開業した。JR新宿駅北側の大ガード近くに10月完成したばかりの複合ビル「オーガード新宿」の1、2階に入居。ウエルシア薬局が新宿区内で本格的に営業するのは初で、ウエルシアの代名詞でもある調剤併設型の24時間営業店舗だが、立地特性を踏まえて弁当類などを充実させており、コンビニエンスストアの色合いも濃い新たな都市型店舗となった。SKU数は約2万にのぼるという。
新店舗は、場所柄、インバウンド需要も期待できる。ただ、免税取扱店ではあるものの、特化はしなかった。弁当や食品、アルコール類などといったコンビニ的商品や一般用医薬品の他、1月1日開始予定の保険調剤窓口を1階に置く。一方、インバウンド消費の多い化粧品、健康食品などは2階で主に展開する店舗構成とした。
新店舗の売上高構成比としては、化粧品で全体のおよそ5割を見込んでいる模様。実際、化粧品の品揃えはかなり充実しており、カウンセリングにも対応できるようにしてある。ウエルシアの池野隆光取締役会長は「ハイレベル化粧品を取り扱っていきたい」としている。
健康食品売り場は、エスカレーターを上がってすぐの場所に置いた。美容やダイエット関連商材を中心に生活習慣対応など化粧品ほどではないが、品揃えはやはり充実している。
ウエルシアの代表的都市型店舗としては、東京・日本橋の柳屋ビル1階テナントに入居している「B・B・O・N」があり、同店では、健康食品についても高単価商品の動きが良いという。
一方で、新店舗では、日本橋と比べて利用客層の年齢が低いと考えられることもあり、格安ではないものの価格に手ごろ感のある健康食品を中心に品揃えした。ただ、健康食品に限らないが、「新宿から新たに始める商品も多い」(池野会長)としている。
【左写真=新店舗の外観】
【右写真=左:インバウンド需要に特化した店舗ではないが、免税コーナーも用意。美容、ダイエット商材が並ぶ】
【右写真=右:健康食品を品揃えしつつコラーゲン専用棚も。プロテインも豊富】