ロート製薬 次期社長に杉本氏内定 (2019.1.24)
武田コンシューマーヘルスケア代表取締役社長および日本OTC医薬品協会長を突如退任し去就が注目されていた杉本雅史氏(=写真)がロート製薬の代表取締役社長に就くことになった。次期社長として就任が内定しており、6月開催予定の株主総会と取締役会を経て正式に決定する方向だ。ロートが4日、発表した。
発表によると、杉本氏は今月15日付でロートに入社し「戦略アドバイザー」の役職にまずは就く。その後社長に就任することになる。現代表取締役会長兼社長の山田邦雄氏は代表兼のある会長に就くとされる。
杉本氏は東京薬科大学薬学部卒業後、1984年に武田薬品工業入社。09年同社ヘルスケアカンパニーのプレジデントに就任した後、17年、一般用医薬品など消費者向けヘルスケア事業を分社化した武田コンシューマーヘルスケア社長に就任。15年5月には業界団体「日本OTC医薬品協会」の会長の座も射止めていた。
一方、同社は昨年3月、杉本氏の社長退任を突然発表。OTC協会長も任期途中で退任。6月に同社を退社しており、去就が注目されていた。
「統合ヘルス&ビューティケア企業への進化」を掲げるロートは今年2月に創業120周年を迎える。そうした中での杉本氏の入社および社長就任について同社は、「ヘルスケア分野で長年実績のある杉本氏に就任いただき、経営の強化を図る」としている。
【写真=ロート製薬次期社長に内定した杉本雅史氏】