黒ショウガ届出受理 日常生活に必要な筋力サポート (2019.2.7)

黒ショウガ オリザ箱②

【写真=商品パッケージ見本(届出データベースより)】

 オリザ油化が製造販売する植物由来機能性食品素材の機能性関与成分化が着々と進んでいる。このほど第3の素材として黒ショウガの届出が受理された。自立した日常生活を送る上で必要な筋力をサポートする働きをヘルスクレームにしたもの。自転車運動のサポートも訴求する従来にない届出となった。

 同社が製造販売する植物由来素材はこれまでに、米由来グルコシルセラミド(肌の保湿)、ルテオリン(尿酸値の低下)、GABA(リラックスおよび高めの血圧低下)、ルテイン(光刺激からの目の保護)の4素材が機能性表示食品の機能性関与成分として届出実績をあげていた。これらに加え黒ショウガについても今後、積極的に届出サポートを進める。

 今回新たに受理された黒ショウガの届出は、同社が製造販売する「黒ショウガエキス」に含まれる有効成分を機能性関与成分にしたもの。黒ショウガ由来5,7-ジメトキシフラボンと、同5‐ヒドロキシ‐7‐メトキシフラボンの2成分を機能性関与成分に設定した。品質管理では、両成分の定量・定性分析を実行していくことになる。

 黒ショウガに先行して届出が進んでいたブラックジンジャーの最近の届出では、ポリメトキシフラボンが機能性関与成分とされている。5,7-ジメトキシフラボンおよび5‐ヒドロキシ‐7‐メトキシフラボンはいずれもポリメトキシフラボンの一種。

 今回の黒ショウガの届出で特に注目されるのはヘルスクレームだ。「現代生活で低下する、ものを握る力ならびに加齢に伴って低下する立ち上がる力および自転車運動をサポートする機能があることが報告されています」というもの。「握る力」「立ち上がる力」に加えて「自転車運動」の3つをサポートする機能性を同時に訴求する意欲的な内容となった。

 ニッチな訴求との見方も一部であるが、「握る力」などはいずれも、加齢や運動不足などに伴い低下していく一方で、日常生活を送る上で必ず求められる筋力。このため、比較的幅広い層の生活者に提案することが可能なヘルスクレームといえる。実際、届出資料では主な摂取対象者について、「運動機能に障害を持たない65歳未満で、日常生活に必要な運動機能の衰えが気になり始めた方」と幅広な設定がされている。

 また、「立ち上がる力」などをサポートする作用機序については、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)の活性化に伴う筋肉のエネルギー産生(代謝機能)の向上作用で説明。これは、同社が黒ショウガ抽出物について日本国内で特許を取得している作用でもあり、知財権で保護される機能性になっている点も魅力になりそうだ。


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