健康茶摂取に注意喚起 国民生活センター(2014.2.6)
国民生活センターは1月23日、キャンドルブッシュを含む健康茶を調査した結果、下剤成分のセンノシドが含まれ、過剰摂取すると下痢などを起こす可能性があるとして、過剰摂取に注意するよう消費者に情報提供するとともに、行政機関に注意表示などの対応を求めた。
キャンドルブッシュはゴールデンキャンドルとも呼ばれ、医薬品として使用されているセンナと同属のマメ科植物。
同センターは、「効果があり過ぎる」との健康茶に関する消費者相談を受け、使用原材料にキャンドルブッシュが含まれていることを確認。その後、インターネットや大手ドラッグストアで購入可能なティーバックタイプの15銘柄について商品テストを実施。その結果、全銘柄からセンノシドが検出されたほか、商品記載の抽出方法で健康茶を調整し分析したところ、8銘柄はカップ2~3杯の量で、医療用医薬品と同程度(最低服用量で12㍉㌘)の摂取量となる可能性があった。
表示についても調査し、13銘柄は1日摂取目安量の表示がなかったほか、全銘柄で多量に摂取した場合、下痢になる可能性がある旨の注意表示がなかったとしている。
この結果は消費者庁や厚生労働省などにも情報提供し、併せて注意表示や1日摂取目安量の記載などを指導するよう求めたほか、キャンドルブッシュの取扱いについて、食薬区分見直しを含めた検討を行うよう求めた。
なお、PIO‐NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられたキャンドルブッシュを含む健康茶に関する危害事例は、2008年4月から昨年12月13日までに21件あり、ほとんどは下痢・腹痛等を伴う消化器障害だったという。