トクホ市場の減少傾向 18年度 6500億円台割り込む (2019.4.11)
日本健康・栄養食品協会は1日、2018年度の特定保健用食品(トクホ)の市場および表示許可状況の調査結果を発表した。18年度は前年度の6586億円を下回る6432億円となった。
市場規模調査は、昨年12月から13回のアンケート調査を実施、その集計結果をベースに市場規模を推定したもの。
18年度の市場規模は、前年度マイナス154億円の6432億円となり、14年度から3年連続で続いた拡大傾向から減少に転じた。
用途別市場規模では、「整腸」が市場全体の59%を占め、続いて「中性脂肪・体脂肪」、「コレステロール」の順。伸び率では、17年は「整腸」のうちオリゴ糖が対前年比42%増とトップだったが、18年はコレステロールが10%増と伸び率トップで、中性脂肪・体脂肪は約24%減と大きなマイナスとなった。
表示許可・承認品目数は、18年12月末時点で1063品(累計)となり、17年の1078品から減少した。18年1月から同年12月の1年間で表示許可を受けた品目数は38品で、前年の55品から減少した。表示許可・承認品目は、累計数では15年まで一貫して右肩上がりが続いていたが、同年を境に以後は3年連続の減少となっている。
販路経路別市場規模では、「スーパー」が全体の43.9%と引き続きシェアトップだが、「コンビニエンスストア」が17年度比約13%減と大きく落ち込み、シェアで再び「戸配」に抜かれて、2位から3位に後退した。「ドラックストア」は2.9%増と微増だったのに対し、「通信販売」は29.7%増と大幅に伸びた。