ファーマフーズ 売上伸びるGABA (2019.4.11)
ファーマフーズがGABAの売上を伸ばしている。19年7月期は期初予想を上回るペースで推移し、上期で4億4900万円の売上を計上。前年同期と比べて約1億円増加した。機能性表示食品への採用拡大で国内での販売量が増えると同時に海外も増加。とくに中国が好調に推移している。今後、睡眠訴求での売上が伸びそうだ。
19年7月期上期のBtoB事業(機能性素材販売)は大幅な増収増益。売上高は前年同期比28.7%増の8億8900万円、セグメント利益は86%増の4億500万円を計上した。主力のファーマGABAをはじめボーンペップ、セレプロン、葉酸たまごの売上が前年同期比で増加した。
GABAは国内外で販売量が増加。国内は、機能性表示食品の機能性関与成分としての届出件数が200件に達し、市場浸透が進んでいることが増加に寄与した。これまで主に3つのヘルスクレーム(ストレス軽減、血圧改善、疲労感の軽減)で届出が進んでいたが、最近になって睡眠改善が追加。睡眠の質の向上を訴求する飲料をハウスウェルネスフーズが先ごろ発売し、コンビニエンスストアなどへの配荷が進んでいる。
一方、同期のGABAの海外売上は1億8500万円となり、前年同期から約5300万円増加。北米と中国が好調で、北米7200万円(前年同期5700万円)、中国9700万円(同6500万円)をそれぞれ売り上げた。とくに大きく伸長した中国では、睡眠改善を訴求するサプリの売上が大きく伸びているという。同品は中国のアムウェイが販売しているもの。
また、GABAに次ぐ柱素材のボーンペップも海外が好調だ。米国サプリメントメーカー大手の中国向け製品に採用されたことで、同期の売上は前年同期比およそ7割増の1億3800万円と大きく増加。美白訴求素材のセレプロンも海外売上が大きく伸び、東南アジアや中国を中心に前年同期比約4倍の4300万円を売り上げた。
BtoB事業の他に、健康食品や化粧品の通販事業も好調に推移。同期の通販事業売上高は前年同期比39.4%増の41億4200万円と大幅な増収を達成した。バイオメディカル事業(創薬事業)も田辺三菱製薬との共同研究契約締結により売上高、利益ともに増加しており、19年7月期通期業績(連結)は全体で売上高101億円、経常利益5億6000万円を見込んでいる。