健康産業界の専門紙・健康産業流通新聞

　ライラック乳酸菌（有胞子性乳酸菌）を製造・販売するアテリオ・バイオは、7月をめどに同乳酸菌原材料の生産能力を増強し、ＯＥＭへの対応を強化する。

　2012年設立の同社は、ライラック乳酸菌を原料としたサプリメントを通信販売などで展開しており、同乳酸菌を機能性関与成分とした機能性表示食品を3品、届出を行っている。また、機能性表示食品としてキューサイなどへのＯＥＭ供給も行っている。

　同社は小樽市と上川郡鷹栖町に工場を展開し、そこで同乳酸菌の粉末を製造。同粉末を静岡県と京都府の指定受託製造工場に送り、そこでカプセル化（最終製品化）を行っている。

　同社の三輪一典社長によると、腸内環境改善に対する社会的な関心の高まりとそれを背景とした乳酸菌需要の拡大により、このほど生産能力の増強を決定。これまでの月産100㌔㌘から、同1㌧に増やす方針を固めたという。

　これまでは小樽工場と鷹栖工場の二カ所で乳酸菌粉末を生産していたが、小樽工場の生産ラインを増強して同工場に生産を集約。本社のある鷹栖工場は研究開発などに特化する予定だ。

　すでに増強工事に着手しており、7月の本稼動を目指す。生産能力の増強に伴い、ＯＥＭ受注も強化していく方針で、すでに首都圏の企業などから問い合わせが続いているという。