北の達人、6割増の83億円 19年2月期決算 (2019.4.25)
各種健康食品や化粧品を通販展開する北の達人コーポレーションの業績が好調だ。12日に発表した2019年2月期決算は、売上高が対前年比57.1%増の83億1200万円、営業利益が同32.6%増の18億6100万円で、ともに過去最高となった。自社広告システムを活用した施策に加え、期初計画の広告宣伝費18億円を12億円上回る約30億円に大幅な上積み投資したことなどが増収に寄与した。
商品概況は、新製品の洗濯洗剤やエイジングハンドケアクリームなどが増収に寄与。主力商材のオリゴ糖食品「カイテキオリゴ」については、今年2月に子供用の姉妹品を投入したほか、〝おなかの調子を整えます〟〝脂肪の吸収をおだやかにします〟の2つをヘルスクレームにした機能性表示食品の届出手続きを進めている。時期は不明だが届出公表後の動きが注目だ。
一方、利益面では期初予想の24億円を下回った。大幅な広告投資により新規顧客は増えたものの、獲得のためのコストが膨らんだことや、「採算の合わない広告」の出稿が増えたことを要因としている。
20年2月期の売上高は同31.6%増の109億円、営業利益は同45.2%増の27億円を見込む。