大塚HD サプリ事業など強化 (2019.6.6)
大塚ホールディングスは、2019年度を初年度とする5カ年の第3次中期経営計画を策定した。
〝独自のトータルヘルスケア企業として世界に躍進〟する成長の5年間として位置付け、医療関連事業と、サプリメントなどを取扱うニュートラシューティカルズ(NC)関連事業をコア事業とし、23年度売上高を4080億円増の1兆7000億円に引き上げる計画。同社が先月30日発表した。
新中計では、年平均成長率を10%以上とする事業利益成長を掲げ、医療関連事業、NC関連事業ともに、「新たな価値創造」「既存事業価値の最大化」に取り組み、主力製品・ブランドの成長を加速させる。
NC関連事業では、サプリメントのネイチャーメイドやポカリスエット、グルテンフリーの食品群「ニュートリション&サンテ(N&S)製品」を主要3ブランドとし、新たなエリア展開を進めることで1000億円ブランドに成長させる。
また、エクオールサプリ「エクエル」やコンディショニング栄養食「ボディメンテ」、植物由来食品「デイヤフーズ」の3ブランドを将来の主要ブランドを目指す育成ブランドとして事業基盤を構築する。23年度までに、主要ブランドを400億円増の2500億円、育成ブランドを同じく400億円増の600億円の売上高を目指す。その6つのブランドを成長ドライバーに位置付け、23年度のNC関連事業の全体売上を、1100億円上乗せの4500億円に引き上げる計画だ。
カテゴリー別の計画では、サプリメント分野は、ネイチャーメイドを1000億円ブランドに成長させることを柱に、今年度から北米市場を開拓しているエクエル、特定保健用食品と機能性表示食品で展開するサプリメント「賢者シリーズ」などをグローバルで展開し事業を拡大させる。23年度までに約300億円上乗せの売上高1330億円を目指す。
カロリーメイトやN&S製品、デイヤフーズ製品、ソイジョイなどの機能性食品等分野は約400億円増の1300億円、ポカリスエットやボディメンテ、経口補水液のOS‐1などの機能性飲料等分野は約250億円増の1460億円の売上高達成を見込む。